animeとかメインのちゃんねる。現在は悪魔くん(メフィスト2世×エツ子)かな。
屋上探偵*犬村×月島
とある冬の出来事。
「はぁっ…」
ギィッと錆付いた音を発てて、重たい鉄扉を開けた。
外に出た途端に体が急激に冷え込む。吐き出した息が真っ白。
「寒い~…」
見上げれば、今にも雪が降り出しそうな雲行き。
明日雪だったら嫌だなぁ。
なんて思いつつ、いつもの場所に向かう。
「こんな日に居るワケないっ…って居た」
見た途端唖然とした。
いつものソファに座り、足下にはゴウゴウと燃えるストーブ。風よけの衝立に屋根代わりの板。
まるでプレハブみたい。
そして当の本人はモコモコのダウンジャケットにマフラーにニット帽。
…そこまでして居るか?
「よぉ」
私に気付いた犬村が読んでいた本にしおりを挟んだ。
「また取材か?」
「まぁ…そんなとこかな」
だけど、犬村がここに居るって事はトラブル無しって事よね。
あ~あ、また部長に怒られちゃうよ。
…寒いし、帰っちゃお。
チロリと犬村に目をやると、『なんだよ』って怪訝な顔。
「寒いのに帰らないの?」
「あぁ。寒くたって依頼人は来るからな」
「ふーん…」
暫く待ってみようかな、なんて考えかけた時。
ビュウッと冷たい風が吹いた。
「サブッ!!」
か、帰ろう。
こんな寒いんじゃ風邪ひいちゃう。
「あたし帰るから」
「帰るのか?」
「だって寒いもん」
「ここ座れば? 暖かいぞ」
そう言って犬村は2人掛のソファの空いた場所…つまり、犬村の隣をポンと叩いた。
途端背筋がザワリとした。
「危ないからヤダ…」
って言うと犬村が、
「…そう?あ~、暖かいのになぁ」
持っていた本を置き、わざとらしく足下のストーブに手を翳した。
ゴウゴウと燃えるストーブ。
あたしが居る場所は衝立もなくて、ビュービュー風が吹きさらしてて。
「……触ったりしない?」
あたしの言葉にチラッと顔を上げ、さぁ?と首を傾げた。
…か、帰ろう。やっぱり。
くるり踵を返したあたしに、
「う・そ。なんもしねーから当れば?冷えきってんだろ」
って言ってきた。
確かに体は冷えきっている。だからあのストーブがすごく恋しい。
「…その言葉、信じるからね」
念を押す様に言い聞かせて、犬村の隣の空いたスペースにストンと座った。
「あ…あったかぁ~」
途端にヌクヌクの温風が足下から体を包んだ。
外にも関わらず暖かい。
「暖かいだろ」
誇らしげに笑い犬村は読みかけの本を開いた。
あれ?
ホントに触ってこない。
約束守るんだ…
手も出さず、本を読む犬村を見てたら寂しい気持ちになった。
って何触って欲しがってるのっ!?
一瞬でも『寂しい』って思ってしまった自分が信じられなかった。
そして更には…さ、触って欲しいなんて。
「…もうダメかも」
「は?何」
突然意味不明な事を言い出した私に犬村が本から顔をあげた。
「汚染されてる…」
「だから何?」
犬村の怪訝な顔が近寄る。
あ…
犬村から目が離せない。
このまま…
このまましてたら、 触れて…
「ってだめーっ!!」
「うわあっ!」
あたしが勢い良く立ち上がったせいで犬村がソファにのめり込んだ。
「だめーっ!!」
叫びながらあたしはその場から逃げる様に走り去った。
犬村にキスされたい …
一瞬でも思ってしまった。
どうしたんだ、あたし。
ギィッと錆付いた音を発てて、重たい鉄扉を開けた。
外に出た途端に体が急激に冷え込む。吐き出した息が真っ白。
「寒い~…」
見上げれば、今にも雪が降り出しそうな雲行き。
明日雪だったら嫌だなぁ。
なんて思いつつ、いつもの場所に向かう。
「こんな日に居るワケないっ…って居た」
見た途端唖然とした。
いつものソファに座り、足下にはゴウゴウと燃えるストーブ。風よけの衝立に屋根代わりの板。
まるでプレハブみたい。
そして当の本人はモコモコのダウンジャケットにマフラーにニット帽。
…そこまでして居るか?
「よぉ」
私に気付いた犬村が読んでいた本にしおりを挟んだ。
「また取材か?」
「まぁ…そんなとこかな」
だけど、犬村がここに居るって事はトラブル無しって事よね。
あ~あ、また部長に怒られちゃうよ。
…寒いし、帰っちゃお。
チロリと犬村に目をやると、『なんだよ』って怪訝な顔。
「寒いのに帰らないの?」
「あぁ。寒くたって依頼人は来るからな」
「ふーん…」
暫く待ってみようかな、なんて考えかけた時。
ビュウッと冷たい風が吹いた。
「サブッ!!」
か、帰ろう。
こんな寒いんじゃ風邪ひいちゃう。
「あたし帰るから」
「帰るのか?」
「だって寒いもん」
「ここ座れば? 暖かいぞ」
そう言って犬村は2人掛のソファの空いた場所…つまり、犬村の隣をポンと叩いた。
途端背筋がザワリとした。
「危ないからヤダ…」
って言うと犬村が、
「…そう?あ~、暖かいのになぁ」
持っていた本を置き、わざとらしく足下のストーブに手を翳した。
ゴウゴウと燃えるストーブ。
あたしが居る場所は衝立もなくて、ビュービュー風が吹きさらしてて。
「……触ったりしない?」
あたしの言葉にチラッと顔を上げ、さぁ?と首を傾げた。
…か、帰ろう。やっぱり。
くるり踵を返したあたしに、
「う・そ。なんもしねーから当れば?冷えきってんだろ」
って言ってきた。
確かに体は冷えきっている。だからあのストーブがすごく恋しい。
「…その言葉、信じるからね」
念を押す様に言い聞かせて、犬村の隣の空いたスペースにストンと座った。
「あ…あったかぁ~」
途端にヌクヌクの温風が足下から体を包んだ。
外にも関わらず暖かい。
「暖かいだろ」
誇らしげに笑い犬村は読みかけの本を開いた。
あれ?
ホントに触ってこない。
約束守るんだ…
手も出さず、本を読む犬村を見てたら寂しい気持ちになった。
って何触って欲しがってるのっ!?
一瞬でも『寂しい』って思ってしまった自分が信じられなかった。
そして更には…さ、触って欲しいなんて。
「…もうダメかも」
「は?何」
突然意味不明な事を言い出した私に犬村が本から顔をあげた。
「汚染されてる…」
「だから何?」
犬村の怪訝な顔が近寄る。
あ…
犬村から目が離せない。
このまま…
このまましてたら、 触れて…
「ってだめーっ!!」
「うわあっ!」
あたしが勢い良く立ち上がったせいで犬村がソファにのめり込んだ。
「だめーっ!!」
叫びながらあたしはその場から逃げる様に走り去った。
「はぁっ…」
ギィッと錆付いた音を発てて、重たい鉄扉を開けた。
外に出た途端に体が急激に冷え込む。吐き出した息が真っ白。
「寒い~…」
見上げれば、今にも雪が降り出しそうな雲行き。
明日雪だったら嫌だなぁ。
なんて思いつつ、いつもの場所に向かう。
「こんな日に居るワケないっ…って居た」
見た途端唖然とした。
いつものソファに座り、足下にはゴウゴウと燃えるストーブ。風よけの衝立に屋根代わりの板。
まるでプレハブみたい。
そして当の本人はモコモコのダウンジャケットにマフラーにニット帽。
…そこまでして居るか?
「よぉ」
私に気付いた犬村が読んでいた本にしおりを挟んだ。
「また取材か?」
「まぁ…そんなとこかな」
だけど、犬村がここに居るって事はトラブル無しって事よね。
あ~あ、また部長に怒られちゃうよ。
…寒いし、帰っちゃお。
チロリと犬村に目をやると、『なんだよ』って怪訝な顔。
「寒いのに帰らないの?」
「あぁ。寒くたって依頼人は来るからな」
「ふーん…」
暫く待ってみようかな、なんて考えかけた時。
ビュウッと冷たい風が吹いた。
「サブッ!!」
か、帰ろう。
こんな寒いんじゃ風邪ひいちゃう。
「あたし帰るから」
「帰るのか?」
「だって寒いもん」
「ここ座れば? 暖かいぞ」
そう言って犬村は2人掛のソファの空いた場所…つまり、犬村の隣をポンと叩いた。
途端背筋がザワリとした。
「危ないからヤダ…」
って言うと犬村が、
「…そう?あ~、暖かいのになぁ」
持っていた本を置き、わざとらしく足下のストーブに手を翳した。
ゴウゴウと燃えるストーブ。
あたしが居る場所は衝立もなくて、ビュービュー風が吹きさらしてて。
「……触ったりしない?」
あたしの言葉にチラッと顔を上げ、さぁ?と首を傾げた。
…か、帰ろう。やっぱり。
くるり踵を返したあたしに、
「う・そ。なんもしねーから当れば?冷えきってんだろ」
って言ってきた。
確かに体は冷えきっている。だからあのストーブがすごく恋しい。
「…その言葉、信じるからね」
念を押す様に言い聞かせて、犬村の隣の空いたスペースにストンと座った。
「あ…あったかぁ~」
途端にヌクヌクの温風が足下から体を包んだ。
外にも関わらず暖かい。
「暖かいだろ」
誇らしげに笑い犬村は読みかけの本を開いた。
あれ?
ホントに触ってこない。
約束守るんだ…
手も出さず、本を読む犬村を見てたら寂しい気持ちになった。
って何触って欲しがってるのっ!?
一瞬でも『寂しい』って思ってしまった自分が信じられなかった。
そして更には…さ、触って欲しいなんて。
「…もうダメかも」
「は?何」
突然意味不明な事を言い出した私に犬村が本から顔をあげた。
「汚染されてる…」
「だから何?」
犬村の怪訝な顔が近寄る。
あ…
犬村から目が離せない。
このまま…
このまましてたら、 触れて…
「ってだめーっ!!」
「うわあっ!」
あたしが勢い良く立ち上がったせいで犬村がソファにのめり込んだ。
「だめーっ!!」
叫びながらあたしはその場から逃げる様に走り去った。
犬村にキスされたい …
一瞬でも思ってしまった。
どうしたんだ、あたし。
ギィッと錆付いた音を発てて、重たい鉄扉を開けた。
外に出た途端に体が急激に冷え込む。吐き出した息が真っ白。
「寒い~…」
見上げれば、今にも雪が降り出しそうな雲行き。
明日雪だったら嫌だなぁ。
なんて思いつつ、いつもの場所に向かう。
「こんな日に居るワケないっ…って居た」
見た途端唖然とした。
いつものソファに座り、足下にはゴウゴウと燃えるストーブ。風よけの衝立に屋根代わりの板。
まるでプレハブみたい。
そして当の本人はモコモコのダウンジャケットにマフラーにニット帽。
…そこまでして居るか?
「よぉ」
私に気付いた犬村が読んでいた本にしおりを挟んだ。
「また取材か?」
「まぁ…そんなとこかな」
だけど、犬村がここに居るって事はトラブル無しって事よね。
あ~あ、また部長に怒られちゃうよ。
…寒いし、帰っちゃお。
チロリと犬村に目をやると、『なんだよ』って怪訝な顔。
「寒いのに帰らないの?」
「あぁ。寒くたって依頼人は来るからな」
「ふーん…」
暫く待ってみようかな、なんて考えかけた時。
ビュウッと冷たい風が吹いた。
「サブッ!!」
か、帰ろう。
こんな寒いんじゃ風邪ひいちゃう。
「あたし帰るから」
「帰るのか?」
「だって寒いもん」
「ここ座れば? 暖かいぞ」
そう言って犬村は2人掛のソファの空いた場所…つまり、犬村の隣をポンと叩いた。
途端背筋がザワリとした。
「危ないからヤダ…」
って言うと犬村が、
「…そう?あ~、暖かいのになぁ」
持っていた本を置き、わざとらしく足下のストーブに手を翳した。
ゴウゴウと燃えるストーブ。
あたしが居る場所は衝立もなくて、ビュービュー風が吹きさらしてて。
「……触ったりしない?」
あたしの言葉にチラッと顔を上げ、さぁ?と首を傾げた。
…か、帰ろう。やっぱり。
くるり踵を返したあたしに、
「う・そ。なんもしねーから当れば?冷えきってんだろ」
って言ってきた。
確かに体は冷えきっている。だからあのストーブがすごく恋しい。
「…その言葉、信じるからね」
念を押す様に言い聞かせて、犬村の隣の空いたスペースにストンと座った。
「あ…あったかぁ~」
途端にヌクヌクの温風が足下から体を包んだ。
外にも関わらず暖かい。
「暖かいだろ」
誇らしげに笑い犬村は読みかけの本を開いた。
あれ?
ホントに触ってこない。
約束守るんだ…
手も出さず、本を読む犬村を見てたら寂しい気持ちになった。
って何触って欲しがってるのっ!?
一瞬でも『寂しい』って思ってしまった自分が信じられなかった。
そして更には…さ、触って欲しいなんて。
「…もうダメかも」
「は?何」
突然意味不明な事を言い出した私に犬村が本から顔をあげた。
「汚染されてる…」
「だから何?」
犬村の怪訝な顔が近寄る。
あ…
犬村から目が離せない。
このまま…
このまましてたら、 触れて…
「ってだめーっ!!」
「うわあっ!」
あたしが勢い良く立ち上がったせいで犬村がソファにのめり込んだ。
「だめーっ!!」
叫びながらあたしはその場から逃げる様に走り去った。
犬村にキスされたい …
一瞬でも思ってしまった。
どうしたんだ、あたし。
犬村にキスされたい …
一瞬でも思ってしまった。
どうしたんだ、あたし。
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