animeとかメインのちゃんねる。現在は悪魔くん(メフィスト2世×エツ子)かな。
NG騎士ラムネ&40*ダ・サイダー
すいか
すいか
「となり奥様がこんなおおきなスイカくださったのよ」
大きなスイカを抱えて入ってきたのは、ラムネスのかぁちゃん。
「わぁ~♪ おいしそうっ」
真っ先に喜んだのはラムネスの隣でウトウト居眠りをしていたミルクだった。
「じゃあ、お母さん切ってくるわね」
「わたくしも手伝いますわ~」
ココアが読みかけの本を閉じると、出て行こうとしたラムネスのかぁちゃんの後へと続いた。
「あたしも、あたしもっ」
ミルクも慌てて着いていった。
・・・・ここにスイカはこねぇんじゃないか?
チラリとラムネスに目をやると、同じ考えだったらしく。
無言で俺たちは立ち上がった。
「ミルク~、切った端から食べてしまってわダメですわ~」
「ミルクッ! そんなに食べたら俺たちの分がなくなるだろっ」
リビングのソファに座り、頭を反らして真後ろのキッチンへと目をやる。赤い頭が両手に切ったスイカを持っているのが見えた。
「オレ様のスイカあるのかよ」
ぎゃあぎゃあと騒がしい声を半分上の空で聞いていると、
「はい」
目の前に突然現れたスイカ。しかも小さい。
持ってきたのは膨れっ面のミルク。
「・・・・もうコレしかないの」
「あ、ありがとよ」
まだ物欲しそうなミルクからスイカを受け取る。すると、
「あ~、疲れたっ」
バタンと勢いよく開けたドアからカツラを付けたまんまのレスカが入ってきた。
今日は朝から王国会議だとか言ってたなぁ。
レスカはカツラを取りながらオレ様の隣に座った。
「あら、スイカ」
今まさに食べようとしたスイカに気がついたレスカ。
「これが最後だとよ。みんなミルクが喰っちまってさ」
オレ様の言葉に「そうなの?」と残念そうに眉を下げた。
パキン
「ほれ。一番うまいとこくれる」
スイカの一番てっぺんを折るとレスカの口へと入れた。
「むぐっ・・・・あ、ありがと」
もごもごと青を赤らめるレスカ。
そんなレスカを不覚にも可愛いなんて思ってしまった。
オレ様は残ったスイカを一気に食べた。
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